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人口高齢化がもたらす日本の深刻な地方凋落現象

2016-05-29 人民網日本語版 人民网日文版

 

日本で昨年10月に行われた国税調査の都道府県別人口速報集計の結果をみると、人口高齢化の問題が引き続き悪化していることがわかる。記者はこのほど四国を取材し、高齢化がもたらした地方の凋落の風景を目の当たりにした。

 

四国は日本4島の1つで、面積は約18800平方メートル、徳島、香川、高知、愛媛の4県から成る。2010年の調査では、四国95市町村のうち、人口が5年前に比べて増加したところは5カ所しかなく、近年は若者の割合が低下を続けている。

 

徳島県庁の関係者によると、2013101日時点で、同県では65歳以上の老年人口は29.1%を占めており、20年には県民3人のうち1人が65歳以上になることが予想されるという。

 

同県上勝町は人口高齢化が最も深刻な地域の一つだ。同町の人口は1955年に6265人でピークに達した後、164月は1662人となり、町民の半分以上が65歳の高齢者だ。

 

車で徳島市から上勝町へ移動すると、道には人影もなく、上勝町コミュニティセンターにも人の動く気配はない。かろうじて帰り道に、80過ぎとおぼしき男性とその妻らしき電動車いすに乗った腰の曲がった女性を見かけた。

 

同県日和佐町の街並みには、パチンコ「ビッグマウンテン」がある。人で溢れるはずの娯楽施設だが、今では草に覆われている。店の入り口付近の立てられた「土地売ります」の看板は、今では字もはっきり読めない。ホコリにまみれた窓ガラスを透かして、店内にずらりと並んだパチンコ台がぼんやりと見える。床に散らばったパチンコ玉の様子から、長らく訪れる人もないことがわかる。

 

昼に同県海陽町の料理屋「浜部渡船」を訪れた。店は人工の浮島の上にあり、周囲の雰囲気がとびきりよいだけでなく、値段も安い。伊勢エビ1匹、ホタテ1枚、大きめのハマグリ2個にアワビ1個をつけても、わずか3500円だ。東京の観光地にあるレストランなら、伊勢エビ1匹でこの値段になる。広い店内には記者のほか、老夫婦しかいなかった。

 

経営者の妻浜部智子さんは、「毎日こんな感じ」と話す。5月のゴールデンウィークとお盆の時はもう少し賑わうという。経営者の浜部賀津秀さんは、「この店は1953年の創業で、当時は連日大型バス23台の客を受け入れ、大いに繁盛していた」と話す。浜部さんの2人の息子は仕事がないなどの理由で、ほかの若い人たちと同様、実家を離れ他郷で働いている。

 

四国は人口が少ないため、電力化された鉄道が運行停止を余儀なくされている。浜辺さんは、「海陽町近くの徳島県と高知県にまたがった60キロメートルの区間は電車が通っていない。交通が不便なので、もともと少なかった外からの観光客がさらに二の足を踏むようになっている」と話す。

 

浜部渡船の近くにある2階建ての旅館はかなり荒れ果てた様子だ。入口にある自動販売機は土台がさび付き、ロビー脇の鉄製の階段もすっかりさびている。1階の客室は窓ガラスが割れ、庭の木の枝が部屋の中まで伸び、落ちかかった天井板がだらりとぶら下がる。このような荒れ果てた旅館は四国のどこでも目にすることができる。

 

高知県の室戸岬は世界に名だたる地質遺産を含む自然公園で、日本では「恋人の聖地」などと呼ばれている。週末に訪れた時には、トライアスロンの大会が行われていたが、選手と大会事務を行う数人の老婦人のほかは、応援する人も観光客もまばらだった。辺りのレストランや商店はほとんど店を閉めており、軽い食事にありつくのも一苦労だった。

 

愛媛県佐田岬半島は長さ40キロメートルで、日本で最も細長い半島だ。人口は減少を続け、05年には伊方町、瀬戸町、三崎町が合併して新伊方町になり、一時12千人に増えたが、昨年は再び1万人前後に減った。

 

伊方原子力発電所がある佐田岬半島の付け根から先端まで、沿道には住む人のいなくなった家屋が点在する。人口が少ないので、ここには商店もスーパーもなく、高齢者は移動販売車を頼りにしてなんとかしのいでいる。人口がさらに減少すれば、移動販売車さえ来なくなるのではと心配する人もいる。

 

子どもの数は年々減少し、伊方町の多くの学校が廃校になった。佐田岬小学校の前を通ると、校庭には滑り台やブランコ、サッカーのゴールやバスケットゴールなどがあり、片隅にはサッカーボールが転がっていた。だが教室の黒板には生徒達が作った紙の花が飾られ、花の中に張り出された紙には、「佐田岬小学校廃校カウントダウン」などと書かれており、すでに廃校になった後だった。グラウンドには黒い記念碑が2つ聳え立ち、2つの小学校の廃校の歴史を伝えていた。

 

小学校の近くで一人暮らしをする80歳の岡崎告夫さんは、「以前はこの地域に9つの小学校があったが、今は1つしか残っていない。今の時代、しょうがないね」と嘆く。



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